HiGash.Net ホームページへ戻る

Home [Blog] » 組織での立ち位置

組織での立ち位置

組織での立ち位置

少し前の話になるけど、 F’s Garage:業務ののりしろ というブログ記事があって、「うんうん。そうだよなぁ」と思ったわけです。

独立する人っていうのはたいてい一芸に秀でているわけですが、 いかに自分の専門分野以外をカバーできるか も重要ですよね。
なかには自分ひとりで何でもやってしまう人もいるし、うまく周囲の人と連携して自分の苦手分野をカバーしていく人もいます。やり方は人それぞれでいいと思うけど、たとえばWebデザイナーはデザインだけで食っていけるわけじゃなく、実際にはデザイン周辺のさまざまな作業(サイトの企画・設計、写真・コピーの手配、コーディング、Flashオーサリング、プログラミング・・・etc.)が必要なわけで、独立してやっていこうと思ったら、そういうデザイン周辺の作業がどれだけできるかで受注できる仕事の規模も大きく変わってきます。

で。一方、組織で働く場合はどうかというと、今度は周囲を信頼して お互いの仕事に口を出さずにうまく仕事を回す というのも重要になってくると思います。
上のブログ記事で言うなら、「のりしろ」はあくまでのりしろ。自分にとってののりしろ部分を担当すべき他の人材がいるのであれば、自分は一歩引いて任せてしまう。ここで一歩引けない人は組織ではうまくやっていけない。

組織で働いていて一番疲れるのは、結局組織のなかでの意思疎通・意思統一のための調整です(悲しいことだけど、大きな組織になればなるほどもっとも大きな障壁は組織の内側の人だったりします)。
当然、多くの人間が絡めば絡むほど、いろんな考え方や意見があるわけで全員の意思統一なんてはかれっこないです。だから、まず満場一致で何かを決めようなんて思っちゃダメ。
各々がジャッジすべき領域をジャッジして、他人のジャッジすべき領域には口を挟まない(もちろん、大規模なプロジェクトにはひとり全体を統轄する責任者が必要ですが)。

極端な例だけど、下の図みたいな状態になってしまうのは非常にマズいわけです。
こういう状態になっちゃうと、デザイナーとしては 「じゃあ、お前が全部デザインやれよ」 って言いたくなるはず。もしくは仕方なくエンジニアの言いなりになった末、投げやりなデザインしか作れなくなる。

デザイナーがやるべきこと・判断すべきことに、エンジニアが割り込みすぎる場合

もちろん、デザイナーもエンジニアもお互いにまったく口を出すな、というわけじゃありません。
デザイナーとして、エンジニアからの技術的なフィードバックは必要だし、エンジニアとしてもデザイン的観点からのフィードバックはほしいはず。お互いの意見を交換しあったうえで、何を取り入れて何を切り捨てるか各々が判断すればよいと思います。最終的にデザインのことを決めるのはデザイナーで、システムのことを決めるのはエンジニアです。
結局お互いに気持ちよく仕事をするために必要なのはコミュニケーションなんだろうけど、どういうわけだろうねぇ。こんなにも一緒に仕事しやすい人と仕事しにくい人がいるのは。。。

大事なのは お互いの能力をきちんと認めることだと思うし、自分自身が他人に認められるだけの能力をきちんと身につけてる ってことなんでしょうけど。
CSS Niteでも話したことだけど、「エースの発言には説得力がある」ものです。周囲に認められた人間が発する言葉は、そうでない人間が発する言葉よりも自然と重みを持つもの。自分がそういうエースになれるよう、今はとにかく努力することだな、と思うわけです。

セルフ・リーダーシップ

「セルフ・リーダーシップ」という考え方があります。

人を導くためには自分自身を導ける能力がなきゃダメということで、自分自身が部下のお手本となって組織を引っ張っていくという考え方ですが、これは何も上級職に限って持っている(持っていなければならない)能力ではないと思います。

ある程度経験を積んでスキルのある人間は、一定のモチベーションを持って自分に任せられた仕事に自主的に取り組みます。 主担当として案件をとり回すというのは、一種のリーダー的な役割を担うのと変わらない わけで、いわばセルフ・リーダーシップを発揮しなければならない状態です。
であれば、その上に立つ人間(本当の意味でのリーダー)は部下のセルフ・リーダーシップを信頼し、部下のモチベーションをいかに維持してあげるかということを第一に考えるべきかと思います。放置するわけではなく、 できる限り仕事に口は出さない。ピンチのときだけ助けてあげる。
難しいけど、そういうスタンスで人を育てられればそれがベストだな、と。もちろん、これは部下が仕事に対してモチベーションを持っていなければできないことですけどね。

ただし、1〜3年ぐらいしかキャリアのない人間にはとにかく手取り足取り教えなきゃダメだと思います。3年目までは修行の時期。部下の自主性は重んじてあげるけど、自己流で仕事をやらせるにはちょっとキャリアが足りなさすぎるかな。

本ブログの本題とは少し逸れた話題かもしれないけど、仕事のやり方とか人の育て方とか、最近そんなことばかり考えてます。
組織で働くことで得られる享受っていろいろありますが、逆に面倒なことも多いんですよねぇ。組織としての規模が大きければ大きいほど、いろんな人が絡めば絡むほど面倒なことがたくさん出てきます。
正直、いつまで組織で働くべきなのかと思うこともあります。かといって、今すぐ独立しようという気はないんですが。

いつかは僕も独立するんだろうか。まあ、独立しても一生ひとりというわけにはいかないから、「組織」や「人」について、今悩んだり考えたりしていることは決して無駄にはならないと思う今日この頃。

Share & Bookmark
このエントリをFacebookでシェアする
このエントリをTwitterでつぶやく
このエントリをはてなブックマークに追加
Delicious
livedoorクリップ
Yahoo!ブックマーク
Buzzurl

コメント/トラックバック

このページへのコメント/トラックバックはありません・・・。

ぜひこのエントリーに対するコメントをお聞かせください。

以下のURLでトラックバックも受付けています。

http://higash.net/20110319/organization.html/trackback/

Preview

トラックバック
http://higash.net/20110319/organization.html/trackback/

Page Top